寄付を受けた空き家を自治体が安く提供
トピックス2021年10月31日
先日電話取材をうけた中で出た、不動産屋さんがないような地域において、自治体が空き家の寄付を受けてそれを安く提供するケースですが、以前岐阜県東白川村というところで「東白川村リユース事業」として紹介したことがあります。
「東白川村 Reuse(リユース)事業」とは・・・
空き家を安く提供することを目的として、東白川村が令和元年より始めた移住定住推進のための事業です。
特徴は、村の人口対策のために、空き家所有者の理解の「寄付」によって空き家が自治体へ提供されていることです。
寄付によって村へ提供された空き家は、残家財の整理を終えて空き家バンク
へ「寄付物件」として搭載されます。
寄付物件の売買価格は、残家財の処理費、家屋の小修繕費程度の価格で提供が可能となりました。
また、空き家の残家財の整理作業で発生した家具、食器類も好みの家具、食器類を一回の持ち出しに限り、数、量の制限なく無料で Reuse(リユース)することができます。
現在「東白川村空き家バンク」で順次掲載されています。
今日現在このような物件が売買価格100,000円から掲載されています。
空き家問題で困っている自治体でも、寄付という選択に舵を切るのはなかなか難しいところです。
とんでもない廃屋を寄付されやしないか、面倒な物件を押し付けられるのでは、といったことを考えてなかなか踏み切れない自治体が多いですし、寄付を断っている自治体も多くあるようです。
よほどの状態でない限り、意外と状況が悪くても古い物件にはニーズがあるし、面白いスポットに生まれ変わる可能性が高いので、何もない地方こそこういった思い切った施策をとって欲しいです。
空き家の可能性に挑戦!!