空き家管理士 新試験制度とe-ラーニングを用いた新しい教育体制
空き家管理士 新試験制度とe-ラーニングを用いた新しい教育体制を導入
第1期受講生を7月15日より300名限定募集開始
http://www.akiyakanrishi.org/
空き家管理士資格試験とは、空き家管理・実務に特化した民間資格で、一般社団法人 空き家管理士協会の認定資格となります。今後試験制度を厳格化し、直面する空き家問題に対応しうる人材の育成・普及を目的としています。
■新試験制度導入の背景
5月26日から完全施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」により空き家管理の必要性がクローズアップされてきました。それに伴い空き家管理士の資格に対するニーズも急激に増えてきました。
今年1月の空き家管理士の募集当初は、4か月で100件ほどの申し込みでしたが、5月の「空家等対策の推進に関する特別措置法」の完全施行後、現在全国各地より月に100件近くの問い合わせ、及び受験申し込みをいただいています。
しかしながら、現行の試験体制(小論文合格後、全国各地での実地による研修)では、全国各地に多数いる受験希望者のニーズにこたえられないと考え、インターネットを使った試験制度の導入に踏み切りました。
新試験制度では、空き家管理を行う上で必要となってくる下記の知識に関する学科試験を新たに行います。
・お客様との相談業務
・他業種様との連携業務
・実際に作業を行う上で必要となってくる施工の知識
・空き家管理を行う上で必要な法規の知識
学科試験に合格した方は、小論文試験(※1)を受けることになります。
合格者は動画による研修の修了後、認定書の発行と協会への入会後、登録が行われます。(※2)
認定書到着後は、空き家管理士としてご活動いただけます。
※1 東京アーキテクトスクールによるe-ラーニングを受講された方は小論文が免除になります。
※2 7月15日以前に受験申し込みいただいている方は今まで通りの流れになります。
■空き家管理士のこれからの展望
今後、ネットを使ったe-ラーニングや試験及び実地研修によって、試験制度の厳格化と教育体制の整備が図れると同時に、多くの空き家管理士が全国で誕生し、各地で活躍することを目指します。
特に、地方の中小零細企業によるビジネスツールとしてのニーズが多いことが示すように、地方の企業の新たなビジネスとして、空き家管理士の資格が活用されることと、空き家管理士の活躍により、少しでも「特定空き家」に認定されるような空き家が減ることを期待しています。
また、今後ますます増加が見込まれる空き家に関しても、一定の知識と経験を持った空き家管理士による早めの対応をすることで、今まで以上に効果的な利活用が進み、地域活性化の一つの大きな流れになることを期待しています。