地方への移住、若手担当で倍増

トピックス2019年8月12日

地元で移住を決めた人に話を聞いたときに、何が決め手かってところで、初めに担当してくれた人の対応がよかったという意見が意外と多いのがこのあたりに通じそう。。

若い人のフィルターを通したある種ネガティブな意見を伝えることが、結果的に安心感と信頼感を持ってもらえるんでしょうね。

兵庫県丹波市では移住を考えている人たちの相談窓口として、2018年度「たんば“移充”テラス」が開設され、移住者数が大幅に増加。その秘密は何なのか。取り組みを取材した。

18年度、「テラス」を利用して同市へ移住した人は29組52人。内訳をみると、20―50歳代が20世帯35人、60歳代以上が11世帯17人となっており、現役世代が比較的多くを占めている。移住前の住所は、大阪府が8件と最も多く、次いで宝塚市、川西市、京都府、東京都が3件などとなっていた。

17年度の移住者数14組29人と比べると、大幅に増えており、テラスの効果が一定数表れた形といえそうだ。

また、相談件数をみると、30歳代の相談者が最も多く、86件あった。次いで40歳代77件、50歳代62件、60歳代49件、20歳代33件となっている。

以前は移住相談者は50、60歳代が多かったが、30歳代の若手移住者が相談員になったことで、同世代からの相談が増加。発信の仕方や体験の伝え方を変えたことで共感を呼んでいるようだ。

相談者が移住する前には、転入先の自治会長との面談を実施しているのも特徴。自治会のしきたりなどをあらかじめ伝えておくことで、スムーズな定住につなげている。

移住相談の仕事は、相談員の人柄やネットワークに負うところも大きい。相談員らは、常に相手の立場に立って考え、あえてマイナス面の情報も包み隠さず提供する。

移住者にとっていい選択ができるよう、価値観などを“根掘り葉掘り”聞き出すことも。さらに、それぞれが培ってきた人脈をいかし、丹波市に住むいろいろな人を紹介することもある。

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