新たな住宅セーフティネット制度について
きのう協会のHPのトピックスでも書きましたが、令和3年度住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修事業の募集がはじまりました。
なんだか難しそうな感じですが、要するに高齢者や子育て世帯などが、なるべく安い家賃で住めるような住宅、これまでは県営住宅や市営住宅が担ってきた部分を、民間の空き家などを活用して受け入れようということです。
またそういった住宅へ改修する場合の補助をしようというのがこの事業です。
空き家管理の仕事をしていると少なからずこういった住宅を探している人からお問い合わせいただきます。
一人暮らしの高齢者は孤独死などの問題から、なかなか住宅が借りずらい状況だと思います。
この辺りは契約時の告知義務がルール化され、病死や老衰などは告知対象外になりそうですが、借りやすくなるかどうかはわかりません。
こういった高齢者や障害者、子育て世帯や場合によっては外国人などの入居を拒まない住宅がセーフティネット住宅です。
都道府県で登録数にかなりの差があったり、登録の多くが旧雇用促進住宅に偏っていたりと、当初の思惑通りには進んでいない現状のようですが、制度的には素晴らしいと思うので空き家関係のみなさんも上手に活用できればと思います。
今回、これまでの制度と変更されたのは
1. 「子育て世帯対応改修工事」に「子育て支援施設の併設に係る改修工事」が追加。
2. 「新型コロナウイルス感染症拡大による『新たな日常』に対応するための工事」が新設。
3. 「バリアフリー改修工事」のうち「エレベータ設置工事」を実施する場合、1戸当たり115万円。
4. 「子育て世帯対応改修工事」のうち「子育て支援施設の併設に係る改修工事」を実施する場合、1施設当たり1,000万円加算。
といった部分です。
【補助対象工事】は
[1]共同居住用の住居とするための改修・間取り変更
[2]バリアフリー改修(外構部分のバリアフリー化含む)
[3]防火・消火対策工事
[4]子育て世帯対応改修工事(子育て支援施設の併設を含む)
[5]耐震改修
[6]「新たな日常」に対応するための工事 等
となっております。
空き家活用の選択肢の一つとしてお考えの方はチェックしてみてください。
詳しくは☆☆☆でご確認ください