空き家が旅館になる時代。
トピックス2018年2月7日
厚生労働省は、ホテルや旅館の客室数規制を撤廃するようです。
これまでホテルは10室以上、旅館は5室以上の客室が必要でしたが、今後1室しかなくても営業できるようになります。
客室の最低床面積の規制も緩め、古民家等の改修などを促し、住宅に旅行者を有料で泊める民泊の解禁とあわせ経営側の選択肢を増やすと共に訪日観光客の取り込みにつなげる事が出来そうですね。
今年の6月には、民泊を全国で解禁する法律が施行されますが、「営業日数は年間180日まで」などの規制もあり、まだまだ宿不足の解消には空き家や古民家、都心の下町に立つ下宿施設などもホテルや旅館として運営しやすくする方策が欠かせないと判断し、1月末に旅館業法に関連する政令を改正、6月に施行する見込です。
また客室数の下限規制をなくしたほか、客室の最低床面積の規制もこれまでの洋室は9㎡、和室は7㎡から、ベットを置かない場合7㎡あれば認められるようになりました。
フロントの設置基準に関しても、例えばビデオカメラによる顔認証で本人確認ができれば、フロントは不要というようになりました。
現在、建築基準法が制定された1950年以前に建った木造建築は156万6200軒ほどありますが、今後日本的な家屋の風情を楽しめる地域資源としてますます空き家のニーズが高まりそうです。