賃貸物件の空き家、住み続ければ自分のものになるのか・・・
トピックス2022年5月8日
GWの間に空き家の相談に来られた方が、「賃貸物件でも住み続ければ自分のものになるんですか?」と質問されました。
以前協会のトピックスでも書いたとおり、こういうケースがあるにはあります。
所有者のわからない空き家にこっそりと引っ越しし、数十年生活をする。たったそれだけで、家の所有権が住み着いた人に移ってしまう。
こういうケースを「取得時効」といいます。
取得時効とは・・・一定期間、所有の意思をもって平穏かつ公然と他人の物を占有したとき、その物の所有権などの権利を取得することができるとする定め。
取得時効が完成するのに要する期間は、他人のものと知らずに使い始め、知らなかったことに過失がなければ(たとえば仲介業者に騙された場合など)10年、他人のものと知っていた場合でも20年で成立する。
もちろん、所有者に見つかって申し立てがあったら、すぐに時効は停止します。
こういったケースはごくまれだと思いますが、これからは空き家にしている実家を久しぶりに訪れたら知らないうちに誰かが住んでいた、なんてことも出てくるかもしれません。
住んでいたというところまでなくても、入り込んでいた形跡があったという事は結構あるので、空き家を所有されている方は今一度確認することをお勧めします。
もちろん空き家管理士などに依頼すれば、現在の建物や、周辺の状況を報告してもらえるので活用してみてはいかがでしょうか。
空き家の可能性に挑戦!!