2級空き家管理士資格試験開設　 介護事業者・未経験者向けに募集

■空き家管理士とは
空き家管理士は、空き家管理の第一人者である、一般社団法人　空き家管理士協会理事長　山下 裕二により創設された、空き家管理・実務に特化した民間資格で、一般社団法人　空き家管理士協会の認定資格となります。2級の資格は主に入所中のお客様の留守宅を管理する介護事業所や、リタイア後に空き家管理を通じて地元貢献を考える未経験者向けの内容となっています。■2級空き家管理士開設の背景
2015年5月26日から完全施行された「空き家等対策特別措置法」により空き家管理の必要性がクローズアップされてきました。それに伴い空き家管理士の資格に対するニーズも急激に増えてきました。現状での資格取得者は不動産関係や建築関係の専門家が多く、新たなニーズといえる高齢者の入院や施設への入所に伴う空き家化に関して介護事業者などは積極的に対応する事が出来ませんでした。さらに今までの学科試験の内容も専門的な言葉が多く受験に関してハードルが高いという意見を多くいただきました。
他方で仕事はリタイアしたがまだまだ体も元気で何か地元貢献できることを探しているアクティブシニア世代の方からも問い合わせを多くいただくようになり、介護事業者や未経験者向けの資格として、2級空き家管理士の開設に至りました。

2級の試験では今まで学科試験で空き家管理を行う上で必要となってくる下記の中から、主に相談業務と連携業務、それらに新たに巡回業務を追加した大きく3つの内容を学んでいただきこれらの知識に関する試験を行います。

・お客様との相談業務
・他業種様との連携業務
・実際に作業を行う上で必要となってくる施工の知識
・空き家管理を行う上で必要な法規の知識

学科試験に合格した方は、小論文試験(※)を受けることになります。合格者は動画による研修の修了後、顔写真入りの登録証の発行と協会への入会後、2級空き家管理士としてご活動いただけます。

※東京アーキテクトスクールによるe-ラーニングを受講された方は小論文が免除になります。

■2級空き家管理士の活動範囲
2級空き家管理士が報酬を受けて空き家管理を行う場合、同じく2級空き家管理士もしくはそれに準ずる知識や経験を持った者を同行する事といたします。

■空き家管理士のこれからの展望
今後、いろんな業種の方が空き家管理を通してビジネスを展開していくようになると思われます。
また、いろんな分野で活躍してきたアクティブシニアの皆さんや子育て中で決まった勉強時間を作るのが難しい、子育て世代の女性の皆さんも、自宅でネットを使ったe-ラーニングや試験及び実地研修によって教育体制の整備が図れることで、多くの空き家管理士が誕生し各地で活躍することになるでしょう。
特に地方の中小零細企業によるビジネスツールとしてのニーズが多い事が示すように現時点での好景気は地方の企業にまで届いておらず、地方企業の新たなビジネスツールとして空き家管理士の資格が活用されることと、空き時間を使った新しい働き方の可能性として空き家管理士の活躍を期待するとともに、少しでも「特定空き家」に認定されるような空き家が減ることを期待しています。
また今後ますます増加が見込まれる空き家に関しても一定の知識と経験を持った空き家管理士による早めの対応をすることで、今まで以上の効果的な利活用が進み地域の活性化の一つの大きな流れになることを期待しています。