新たな放置土地管理の方向性
トピックス2019年4月26日
空き家問題と同時に空き地の問題の方向性が話し合われています。
先日の相談会の中でも空き地や放置された山の問題など、これからもっと深刻になりであろう話が出てきました。
行政だけの力でなく民間のいろいろな力で克服していくべき課題ですね。
国土交通省は4月23日、「第13回国土管理専門委員会」を開催し、なし崩し的な放置が予想される土地の管理について、地域の土地管理構想図を作成し、地域に悪影響が出ない継続的な土地管理対策の方向性を示した。
なし崩し的な放置が予想される土地について、重要度に応じて3つのエリアに分類して地域の土地管理構想図を描き、負担の強弱をつけて管理していく考え。
○優先的に管理を持続していきたい土地は、従来どおりの方法で管理を行う。
○将来的には管理を断念せざるを得ない土地で放置されることによる地域への悪影響が無視できないほど大きい場合は、土地を放置しない新たな方法で管理する。
○無視できるレベルに影響が小さい場合は、人手をかけない必要最小限の管理にとどめる。
具体的な土地管理方法も例示した。新たな方法での管理エリアのうち、稲作を行っている田んぼでは、比較的省力的に管理できる菜の花の栽培や草刈りのみを行い、空き家については居住可能な状況で維持する。必要最小限の管理エリアでは、手間をできるだけかけず、地域への悪影響を定期的に把握することなどを例示した。
これも結局エリア分けをどうするかでなかなか機能しにくい部分があると思います。
単なる線引きではなくて地域資源やその土地に潜む見えない価値も考慮しながらの作業は大変でしょうね。