空き家の活用で新しいビジネスを

トピックス2019年5月2日

ここでも空き家の活用が点と点でつながり線となりやがて大きな面となっていく活動が始まってます。

これからの時代の公民館としての位置づけも面白いですね。

様々なキーパーソンがそれぞれの得意な分野で活躍していくと自然と素晴らしいコミュニティができていき、活動が広がっていくまさにエリアリノベ―ションですね。

人口減少と空き家の増加に直面する北海道東部の津別町が、一つの建物にとどまらず地域全体を再生していく「道東エリアリノベーション・プロジェクト・イン津別」を進めている。

その第1弾として、動画配信スタジオ付きのコワーキングスペースが2019年2月、中心市街地に完成。映像による町の情報発信基地として期待され、町民が集っている。

津別町は釧路や網走といった道東エリアの主要都市の中心に位置する。人口が2011年から2016年にかけて11%減り、その率は道内179市町村のうち13番目に高かった。町内の空き家を調査すると、その数は300を超えていることが分かり、空き家を活用していくことが急務だった。

また「津別ファン」になって再訪してもらえるような関係人口を増やすことも課題に挙がっていた。

そこで町は空き家の改修と新規事業の立ち上げに絡め、新しいビジネスや移住者を呼び込もうと、2017年度にプロジェクトを始動させた。地域の拠点として、コワーキングスペースとゲストハウスをつくる計画。先んじてエリアリノベーションが実践されている長野県の善光寺門前を中心に活動する「MN設計共同体・アンド・パートナーズ」に協力を仰ぎ、ノウハウを学んできた。

コワーキングスペースは、「人」が集まる「場」、起業や創業の準備をする「陣場」といった意味をかけて「JIMBA(ジンバ)」と名付けられた。町役場からすぐの中心市街地にある。所有者から「壊すのもお金がかかるので」と立川さんが無償に近い条件で購入した、築77年という町内でもなかなか残っていない時代の住宅兼事務所を活用。ファンや協力者をつくり、愛着を持ってもらおうと、400人を超える町民がリノベーションに携わった。ソファや床板、時計といった備品は町内の施設や住民から提供されたものが置かれている。

プロジェクトで、コワーキングスペースに続くもう一つの拠点として計画されているのがゲストハウスだ。町役場の高橋さんは「泊まって終わりではなく、宿泊者と町内のコミュニティとをつなげ、再訪のきっかけを生み出す地域融合型のゲストハウスが必要です」と言う。元地域おこし協力隊の都丸雅子さんや地元農家の河本純吾さんらが、2019年度のオープンを目指して準備を進めている。

高橋さんは「コワーキングスペースという点、ゲストハウスという点をつなげて線にしたい。津別は移住者を含めていろんなチャレンジをしている人が多いです。いまコワーキングスペース、ゲストハウスに続く、第3、第4の空き家を活用した事業者が生まれる仕組みを作っています。新たなお店や事業が次々と現れる展開になればいいですね」とプロジェクトの青写真を描く。

 

 

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